今春に城西国際大を卒業し、トヨタ自動車に入社した。業務と練習を両立させる毎日だが「仕事でもいろいろな経験を積みたい。競技に集中できる環境も用意していただいてます」と前向きだ。世界選手権まで1カ月あまり。「出るからには当然、上位、メダルを狙います」。夏のロンドンで、鈴木が世界にその名をとどろかせるかもしれない。【小堀泰男】

 ◆鈴木朋樹(すずき・ともき)1994年(平6)6月14日、千葉県生まれ。生後8カ月で交通事故に遭い、脊髄を損傷して両脚が不自由に。小学5年のときに障がい者スポーツ施設で車いすランナーを見たのが競技を始めたきっかけ。アテネ、ロンドン・パラリンピック代表の花岡伸和氏の指導を受けて力をつけてきた。世界選手権は15年に続いて今年が2度目の出場。