男子200メートル(車いすT54)決勝で西勇輝(23=野村不動産パートナーズ)は26秒27で8位だった。

 スタートダッシュで出遅れ、その後は粘り強い走りを見せたが、世界トップとの差は大きかった。「(世界は)やっぱり速いなと思いました。今シーズン通してスタートが課題で、その半面、後半の伸びが持ち味だと思っていたので、その短所と長所が表れたレースだった。最後は2レーンのエリック選手を差せるかもしれないと思ったが、そこまで甘くない。課題を克服しなくてはいけないということをあらためて思ったレースでした」と振り返った。

 優勝タイム24秒86とは1秒41の差がある。「冬の走り込みが大事だということを痛感しました。パワーをつけたり瞬発系も必要。もっと冬に体をつくらないと。決勝に残った選手でこんなおなかをしている選手は1人もいなかった。(スタートの課題克服へ)まずは体重を落として、筋力、筋量を増やしていけばパワーや瞬発力がついてくる。まだまだレベルアップできると思っている」と、西は決勝レースを走ったことで、また新たな課題を見いだしていた。