車いすバスケットボール男子日本代表のポイントゲッター香西宏昭(31)が、6シーズンにわたってプレーしたドイツリーグを離れることになった。

香西は22日、東京都内で行われた国際大会、ワールドチャレンジカップの開催会見に出席。「日本でやります。リーグ戦の日程が(日本代表の)チームビルディングの期間に重なってしまいますから」と、来年の東京パラリンピックへ向けた調整を重視する意向だ。すでにブログでは表明していたが、自ら語ったの初めて。

13年に米イリノイ大を卒業後にハンブルクと契約を結び、ここ2シーズンはランディルに所属。世界からトップ選手が集結するハイレベルなドイツリーグでプロ選手として活躍してきた。日本国内ではNO EXCUSEに籍を置くが、今年5月の日本選手権にはドイツリーグのプレーオフが重なって出場できなかった。帰国後は同チームで練習しながら日本代表合宿、遠征などに参加している。

ワールドチャレンジカップは8月29日から9月1日まで東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、日本、オーストラリア、イラン、韓国の4カ国が総当たりの1次リーグと順位決定戦を戦う。東京パラリンピックでメダル獲得を目指す日本は、昨年8月の世界選手権で4位以上を目指しながら9位に沈み、オーストラリアは3位、イランは4位だった。東京パラの本番会場で実力国から勝利を奪い、11月のアジア・オセアニア選手権へのステップにしたい。