陸上男子マラソン日本記録保持者で東京オリンピック（五輪）代表の大迫傑（29＝ナイキ）が20日、オンライン取材に応じ、来年の東京五輪について「開催されて欲しいし、それに向け、制限があるなかでも最大限の努力をしていくだけ。状況が変わる中で、そのときどきのベストを尽くす」と話した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、この1年でのマラソン出場は3月の東京マラソンのみ。それでも、「トラックにもう1度挑戦できたことは大きかった。より自分を見られる年だったと思う。心理的な余裕度が高く、いろいろチャレンジができたし、学びも多かった」と振り返った。

今年新たに取り組んだプロジェクトの1つが、後進の育成を目的に発足した「SugarElite（シュガーエリート）」だ。夏には大学生とともに合宿を行ったが、この日までの2日間は小学生たちに直接指導。「（走るための）動きづくりやミニゲームにプラスして、どう夢を達成していくかというワークショップも実施した。目線を子どもたちに合わせられた」とうなずいた。

今後については、ケニアなどで海外合宿を行うプランを口にしたが、時期や期間などはまだ決まっていないという。来年5月に札幌で実施される五輪テスト大会出場についても「未定」とした。