27日に閉幕した陸上の日本選手権で東京オリンピック(五輪)に内定した選手の会見が28日、大阪市内のホテルで行われた。

男子100メートルで優勝した多田修平(25=住友電工)は「100メートルの代表として、しっかり皆さんの分まで走りきって、ファイナルを目指して頑張りたい」と語った。

同種目3位で9秒95の日本記録を持つ山県亮太(29=セイコー)は「今回は厳しい100メートルの代表選考を勝ち残れてホッとしています。本番では自分の持てる力を100%発揮できるように、決勝進出を目標に頑張りたい」と話した。2人は32年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来のファイナルを目指す。

男子110メートル障害を世界大会でメダルを狙えるレベルの13秒06で制した泉谷駿介(21=順大)は「13秒06を出したので、そのタイムをコンスタントに出せるようにして、(五輪の)決勝でもしっかり勝負にくらいついていければ」。同種目で世界選手権、五輪を通じ、決勝に出た選手はいない。

女子やり投げで66メートル00のベストを持つ北口榛花(23=JAL)「調子が悪く、不安な気持ちが大きかったが、無事に内定できてホッとしています。五輪では3投以内に好記録を投げることが必要。それが実現できればメダルも夢じゃない。メダルを目指して頑張りたい」と語った。

男子走り幅跳びを8メートル36の好記録で制して内定した橋岡優輝(22=富士通)は「オリンピックではメダル獲得が目標。それに向けて、残り1カ月やるべきことを1つ1つこなしていければ」と話した。