バレーボール男子代表の中垣内祐一監督が28日にオンライン取材に応じ、イタリア・リミニで行われた国際大会「ネーションズリーグ」を終えて現代表の手応えを語った。

開幕3連勝を飾った後は調子が崩れ、アルゼンチンやカナダといった勝たなければならない相手に敗れて失速。16チーム中11位で終えた。既に帰国して「最終第4コーナーに来ているが、まだまだ選手たちの調子が上がっていない」と危機感を募らせた。

予選リーグ15試合を終えて中垣内監督は、相手の強烈のサーブをいかに封じるかが勝敗の鍵を握ると感じたといい「(サーブレシーブは)FIVB(国際バレーボール連盟)の数字ではアメリカに次いで2位。サーブも含めてもっと高めていきたい」と話した。

「バブル方式」の大会運営により試合会場とホテルの往復が続き、さらに代表争いのプレッシャーが選手たちの負担になった。コンディションを落とす選手たちの状況を考慮し、帰国後とされていた五輪代表内定選手12人を前もって発表。大会終盤にかけて五輪本番を意識したチーム作りを加速させた。右足首の捻挫から終盤戦で復帰を果たしたオポジットの西田有志(21=ジェイテクト)を含め、選手たちのコンディションを五輪に照準を合わせるつもりだ。

今後は東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)と調整を重ね、一時解散を挟み来月13~18日には大会前最後の合宿に臨む。同19日選手村に入る予定となっている。ワクチン接種については今後大会前までに2回打つといい、中垣内監督は「チームとして打つことに、打つのを希望しているのとそうでない人がいる」と明かした。

【平山連】