バレーボール男子代表主将の石川祐希(25=ミラノ)が28日にオンライン取材に臨み、イタリア・リミニでの国際大会「ネーションズリーグ」を終え1カ月を切った東京オリンピック(五輪)に向けての目標を語った。

常々「世界トップ選手になる」ことを公言する石川にとっても、初めての五輪は重要な試金石。「メダルを目指して戦うが、予選突破は最低条件。世界トップになるために日本代表でも結果を残さないといけない」と気を引き締めた。

ネーションズリーグ16チーム中11位という結果に満足しているはずがない。ベストメンバーで来ていた多くの海外勢に屈したが、「1点、1点の取り合いができれば僕はチャンスがあると思っています」と強気な姿勢は崩さない。

主将として臨んだ初の国際大会では、コート外でも存在感を発揮。メンバー同士の意思疎通を図るミーティングでは代表争いのプレッシャーから調子を崩す選手のことも考慮しながら「目の前の試合にまずはフォーカスしよう」と訴えた。

大会を終えて石川は「サーブがはしっているチームが勝っているイメージ」と話し、サーブレシーブの重要性を指摘。上背がない日本はブロックを利用したスパイクなど工夫を凝らした攻撃展開が必要だとし「クイックとパイプ(速いバックアタック)をベースとした攻撃になってくると、日本らしいバレーができてくる」と追求に余念ない。本大会初戦のベネズエラ戦(24日)について「格下のチームですが、勢いに乗らせたら良いバレーをする」と警戒しながら、磨き上げたスタイルを表現したいと意欲見せた。【平山連】