ソフト川村友斗「体験昇格」後の不調…育成53人のサバイバルを生きろ/連載〈17〉

“背水の覚悟”で成り上がる! ソフトバンク川村友斗外野手(24)は育成3年目の来季に勝負をかけます。今季はウエスタン・リーグで47試合に出場し、打率2割5分9厘、4本塁打、14打点をマーク(8月29日現在)しましたが、2年目も支配下選手登録は勝ち取れませんでした。北海(北海道)では2年夏の甲子園で2試合連続弾を放ち、同校初の準優勝に輝いた左のスラッガー。未完の大砲候補の現在地と本音に迫りました。

プロ野球

◆川村友斗(かわむら・ゆうと)1999年(平11)8月13日生まれ、北海道・松前町出身。松城小2年時に松城ユニオンで野球を始め、松前中では軟式野球部に所属。北海では1年秋からベンチ入り。甲子園は2年夏と3年夏に出場し、2年夏には一塁手で準優勝を経験。仙台大では1年春からベンチ入り。2年秋に最高打率、最多打点、ベストナイン受賞。3年秋は最多本塁打、最多打点、ベストナイン獲得。21年に育成ドラフト2位でソフトバンク入団。家族は両親と弟。今季推定年俸は400万円。181センチ、88キロ。右投げ左打ち。

迫る支配下リミット「背水の覚悟」

川村の心境をひと言で表すなら「背水の覚悟」だ。育成2年目が間もなく終わり、来季はいよいよ勝負の3年目を迎える。

川村最後は気持ちだと思います。『絶対、打ってやる』という気持ちです。ユニホームが着られているうちは、しっかり上を目指して、技術向上を目指してやるしかないと思っています。

オープン戦で右中間本塁打を放つ。体験昇格で「1軍初アーチ」を描いた=2023年3月

オープン戦で右中間本塁打を放つ。体験昇格で「1軍初アーチ」を描いた=2023年3月

育成入団の選手にとって3年がひとつのリミットになる。3年目のオフまでに支配下昇格を勝ち取れなければ“戦力外”。契約がいったん打ち切られ、化ける可能性にかけて4年目の契約を結び直すかは、球団の判断になる。

中日から声がかかった亀沢恭平のように他球団に移籍できる可能性もあるが、極めてレアケースだ。

4軍まであるソフトバンクは現在、12球団最多の123選手が所属する大所帯。支配下の70人枠を目指す育成だけで、53人もの選手が目の色を変えている。

オープン戦では1軍初アーチ含め14打数5安打、打率3割5分7厘と打ちまくった=2023年3月

オープン戦では1軍初アーチ含め14打数5安打、打率3割5分7厘と打ちまくった=2023年3月

川村育成選手は3年で自由契約になってしまう。何が何でも支配下選手になれなければ、契約は切れてしまう。結果を残せるように頑張るしかない。

オープン戦本塁打 藤本監督「いいね」も…

秘めたポテンシャルは誰もが認める。2年目の今季、背番号132が1軍のオープン戦で躍動した。

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