【マイブーム】楠本泰史は「お守り」、伊藤光は「え?と思うかもしれないですけど…」

毎年1月、プロ野球選手は各地で自主トレに励みます。DeNA伊藤光捕手(34)、楠本泰史外野手(28)は、中日中島宏之内野手(41)との合同自主トレに参加しました。伊藤はオリックス時代に中島とチームメートだったころから始め、楠本は伊藤を通じ、22年から中島に弟子入りしました。自主トレの内容にも迫りながら、このオフの出来事、変化、今季への思いなどを聞きました。

プロ野球

◆伊藤光(いとう・ひかる)1989年(平元)4月23日、愛知県岡崎市生まれ。明徳義塾から07年高校生ドラフト3巡目でオリックス入団。08年9月13日の日本ハム戦で初出場。投手の持ち味を引き出すリードに定評があり、14年ベストナイン、ゴールデングラブ賞。18年にトレードでDeNAへ移籍。23年は主にバウアーとバッテリーを組むなど、61試合の出場で打率2割9分4厘、1本塁打、8打点。プロ通算1018試合で打率2割3分7厘、29本塁打、248打点。180センチ、83キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸6500万円+出来高払い。


◆楠本泰史(くすもと・たいし)1995年(平7)7月7日、大阪府吹田市出身。花咲徳栄では13年センバツ出場。東北福祉大を経て17年ドラフト8位でDeNA入団。18年3月30日ヤクルト戦で初出場。19年6月9日の西武戦でプロ初本塁打となる代打逆転満塁本塁打を放った。22年は開幕スタメンを勝ち取り、94試合に出場して6本塁打。23年も94試合の出場で打率1割9分1厘、2本塁打、21打点。プロ通算387試合で打率2割2分7厘、12本塁打、74打点。180センチ、85キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸3700万円。

「打つ方でもっと貢献」

――今オフの期間に変えたことは

伊藤バッティングフォームを今、試行錯誤しています。体幹トレーニングを継続してやってきてるんですけど、それをより有効に使うためのバッティングフォームですかね。

トレーニングしてることをしっかりボールに伝える。パッと見は変わってないですけど、自分の中ではめちゃくちゃ変えています。

楠本シーズン中、いろいろな数値を測定するんですけど、最初の時と中盤とで変わってきてて、今までは疲れてきた時に練習ばっかりしちゃってたんで、その方向性をトレーニングしながら見いだしてもらうってところから取り組んでいます。

パッと見は分からないと思うんですけど、自分の中ではバッティング、動きだしの形が全然違うなっていう感覚があります。

――自主トレの意義、意識することは

伊藤一番はシーズンで出た課題とか「来年こうしたいな」みたいなのから入るんですけど、去年はケガせず、1年間やるっていうのが最大のテーマで。「じゃあ何するか」っていうのを考えました。

1年間ケガはしなかったんですけど、61試合しか出られなかったので、今年は1年間いるのは当たり前で、打つ方でもっと貢献したいなと。

1月は今年これでいくっていうのを決めたい、つかみたいっていうのがあって、今までやってるトレーニングとかを技術につなげてるっていうところなんで、最終段階っていう感じです。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。