【黒子の金字塔】DeNA伊藤光 個性派が全幅信頼の1000試合…謙虚にしたたかに

DeNA伊藤光捕手(34)が、8月6日の阪神17回戦(横浜)で史上522人目の通算1000試合出場を達成しました。オリックス時代には、沢村賞を獲得した金子千尋(現日本ハム特命コーチ)、現在はサイ・ヤング賞を獲得したバウアーとコンビを組む男。ケガと闘いながら、プロ16年目で到達した節目への思いを語りました。

プロ野球

2023年8月6日、横浜スタジアム

2023年8月6日、横浜スタジアム

◆伊藤光(いとう・ひかる)1989年(平元)4月23日、愛知県岡崎市生まれ。明徳義塾から07年高校生ドラフト3巡目でオリックス入団。08年9月13日の日本ハム戦で初出場。投手の持ち味を引き出すリードに定評があり、14年ベストナイン、ゴールデングラブ賞。18年にトレードでDeNAへ移籍。180センチ、83キロ。右投げ右打ち。

「2年目から1年半ぐらい…」

――通算1000試合を達成した時の思いは

2年目から1年半ぐらい、椎間板ヘルニアのリハビリで、野球ができるか分からない、やりたくてもできない状況が続いていたので。通過点なんですけど、20歳の時の自分を思えば褒めてあげたいかなと思います。

――今でも後遺症と闘いながら、プレーを続ける

神経に傷が入って、臀部(でんぶ)から下の筋力とか動きも悪くなりましたし、筋力も低下しました。

今も右足と比べれば左足は30%か40%しか稼働してませんけど、いろんな先生にも出会って、筋力もちょっとずつ取り戻しながら、プレーできています。

オリックス時代の有名なシーン。サヨナラ負けでリーグ制覇を逃し、本塁前でうなだれて動けず=2014年10月2日、ヤフオクドーム(当時)

オリックス時代の有名なシーン。サヨナラ負けでリーグ制覇を逃し、本塁前でうなだれて動けず=2014年10月2日、ヤフオクドーム(当時)

――オリックス時代には沢村賞を獲得した金子とバッテリーを組んだが、速球を1球も投げなかった試合があると聞いた

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。