西山喜久恵アナ、実は駅伝女子 「東京の母は…」東洋OB西山和弥への胸熱投稿を語る

子を見守る母のような表情だった。フジテレビの西山喜久恵アナウンサー(53)は、10年にわたって陸上競技を取材してきた。現在は出雲駅伝や富士山女子駅伝、東京マラソンなどの報道に携わっている。インスタグラムにアップされた西山和弥選手との思い出、名古屋ウィメンズマラソンの注目選手、取材で学んだこと…。インタビューで紡がれた言葉には、陸上への愛が詰まっていた。

陸上

「“駅伝好きおばちゃん”として、ひそかに頑張っておりました」西山フジテレビアナウンサーはランニングポーズ

「“駅伝好きおばちゃん”として、ひそかに頑張っておりました」西山フジテレビアナウンサーはランニングポーズ

初マラソン6分台、東洋OB西山和弥に「東京の母は涙が…」

西山アナはうれしそうにかみしめながら、快活な声を響かせた。

「初めてです。思ってもみなかったです。私が駅伝のことをお話しするなんて」

入社から30年。陸上取材のことをこれほど熱っぽく打ち明けたのは、初めてだった。

「あのインスタも、本当は西山くんにメッセージを送っただけなのに、こんな風になるんだと思って。私がビックリしちゃいました」

2023年2月26日。大阪マラソンで西山和弥(24=トヨタ自動車)が初マラソン日本最高記録(2時間6分45秒)をマークし、日本人トップの6位でゴールした。

西山アナは同日にインスタグラムを更新した。

東洋大時代の西山とのツーショット写真を添え、こうつづった。

「同じ『西山』という事もあり、東京の母は、ゴールの瞬間涙が出てしまいました」

この投稿は反響を呼んだ。そこには駅伝取材へ強い思いを抱いていることを初めて知ったという驚きのような反応も散見された。

「私が陸上の取材をしていることを知っている人は、駅伝とかマラソンの話を西山に振るとすごく長くなるから、気をつけたほうがいいよと言うくらいで。“駅伝好きおばちゃん”としては有名なので。そういう感じでひそかに頑張っておりました」

駅伝取材に携わり始めたのは、今からちょうど10年前だった。

本文残り86% (3705文字/4313文字)

岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。