150秒にかける青春〈9〉箕面自由「応援したい…」原点に触れ世界へ向かう秋

チアリーディングの原点は「誰かのために応援する」-。そこから競技チアへと発展した。全国制覇した箕面自由学園はこの秋、世界選手権(11月、群馬)に向けて猛練習をしながらイベントに駆け回った。「GOLDEN BEARS」のOGが率いる大阪産業大学付属高校チアリーディング部とともに、写真もたっぷり載せて紹介する。(敬称略)

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大阪府秋季大会・決勝戦、アメフト部の背中を押す箕面自由学園チアリーダー部

大阪府秋季大会・決勝戦、アメフト部の背中を押す箕面自由学園チアリーダー部

秋晴れの下、アメフト部の応援へ

グラウンドには心地よい風が吹いていた。

10月15日、秋晴れの日曜日。

アメリカンフットボールの大阪府秋季大会・決勝戦があった。

箕面自由学園は大阪産業大学付属高校と対戦。

両校のチアリーダー部もそこにいた。

「もともとは、アメフトの応援から始まったのがBEARSですから」

片隅で、箕面自由監督の野田一江が話していた。

あれは1991年のことだった。

アメフト部が強くなり、彼らに声援を送るために「GOLDEN BEARS」は誕生した。

競技チアで日本一になり、その先の世界を見つめる今も、原点は忘れない。

だからこそ、分刻みのスケジュールの合間を縫ってでも決勝戦に駆けつけた。

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編集委員

益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。