【イチロー大相撲〈31〉】床鶴×次郎 特等床山と立呼び出しの初のクロストーク

相撲界の裏方重鎮によるクロストークが実現した。

特等床山の床鶴(63)と立呼び出しの次郎(64)。相撲絵師の琴剣さんの妻・宮田鈴代さんとともに「永樂相撲功労賞」を受賞した。

職種も部屋も一門も違うが、ともに床山と呼び出しの最高位を務めている。お互いのことをどう思っているのか。授賞式の会場で、裏方トップの2人に話を聞いた。

大相撲

永楽相撲功労賞を受賞した(左から)床鶴、琴剣夫人の宮田鈴代さん、次郎

永楽相撲功労賞を受賞した(左から)床鶴、琴剣夫人の宮田鈴代さん、次郎

床鶴本名・鍋島光男。1960年(昭和35年)7月22日生まれ、長野県松本市出身。中学卒業後の1976年に君ケ濱部屋に入門。井筒部屋、陸奥部屋をへて、現在は音羽山部屋所属。これまで大銀杏を担当した関取は、鶴嶺山、逆鉾、寺尾、霧島、陳岳、薩洲洋、貴ノ嶺、福薗、安芸ノ州、鶴竜。2021年1月から特等床山。特技はボウリングで、ベストスコアは268点。

次郎本名・西出和夫。1960年(昭和35年)1月19日生まれ、千葉県習志野市出身。高校卒業後の1978年に三保ケ関部屋に入門。現在は春日野部屋所属。2024年1月から立呼び出し。土俵築の名人としても知られる。歌手中島みゆきのファン。

2人の接点はどこに?

力士以外で相撲振興に寄与した人に与えられる「永楽相撲功労賞」の受賞式が6月19日、東京・永田町の永楽倶楽部で行われた。

7回目の今回は、宮田鈴代さん、床鶴、次郎という顔ぶれ。鈴代さんに聞いた琴剣さんとの思い出は、ぜひ上記リンクから記事をご覧いただきたい。

床鶴、次郎の両氏は、ともに定年を控えた大ベテランだが、職種も部屋も違う。2人が絡んだところは見たことがない。せっかくの機会なので、歓談の場におじゃまして話を聞いた。

―お2人が一緒にいらしたところって見たことがありません。あまり接点はないと思うんですが…

次郎 結び付きっつうのはねえ、ほんとに…。

床鶴 全然接点ないですよ。

次郎 一門も違うし、床山さんと呼び出しとはあんまり…、うん。

―じっくりお話したことは

次郎 あんまりないですよね。

床鶴 ない。

次郎 ほんとにねえ、まあ同じ年なんだけど…。

床鶴 一緒に、普通に話することもないし。

次郎 巡業でお会いするぐらいだもんね。床山さんは巡業はあんまり…、今度出られるですか?

床鶴 うん。立(呼び出し)だからもう絶対出なきゃダメですしね。

次郎 呼び出しの場合はそうですね。

床鶴 別に特等(床山)だからって横綱(のマゲ)をやっているわけじゃないから、そこはもう一門の中での話し合いで誰が出るか決める。巡業出ることもだんだん減っている。宿が一緒になった時とか、食事会場で以前だと松井さん(春日野部屋の床松)がいれば一緒になることもあったかもしれない。個人的に付き合いがあるとか、それもないし。

床鶴「自分はめちゃくちゃ音痴」

―だからすごい新鮮なツーショットです。次郎さんが早生まれだから学年は1つ上ですが、床鶴さんのが入門が早いから兄弟子なんですよね

次郎 自分は高卒だから、鶴さんが「あん弟子」(兄弟子の意)なんです。

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。