【伊勢ケ濱部屋継承 会見全文】「みんなで喜びと悲しみを分け合いながらやっていく」

6月9日付で年寄名跡を変更した元横綱旭富士の宮城野親方(64)と、元横綱照ノ富士の伊勢ケ濱親方(33)が9日、都内の伊勢ケ濱部屋で並んで会見しました。宮城野親方が7月6日の誕生日で65歳の定年を迎え、師匠を続けることができない決まりのため、伊勢ケ濱部屋継承に伴う会見です。この日付で日本相撲協会を退職、伊勢ケ濱部屋付きだった前宮城野親方の白鵬翔さん(40)の会見開始から1時間後に始まった、会見の全一問一答を紹介します。

大相撲

会見に臨む宮城野親方(左)と伊勢ケ浜親方(撮影・河田真司)

会見に臨む宮城野親方(左)と伊勢ケ浜親方(撮影・河田真司)

―新伊勢ケ濱親方にうかがいます。正式に継承される形になりました。今どんな思いですか

伊勢ケ濱親方そうですね。この伊勢ケ濱部屋を継承すること、大人数の弟子たちを導いてやっていくという中で、本当に責任を感じますし、これ以上、今以上に強い部屋にしていかなければならないという思いではいます。

―力士たちとは何か話はしたか

伊勢ケ濱親方うーん、そうですね。皆さん…。みんなと話をしまして、これからみんなで1つになって、相撲を強くなることを考えてやっていきましょう、っていう話をしました。

―隣に座っている新しい宮城野親方とはどういう話をされましたか

伊勢ケ濱親方そうですね。今までずっと親方の教えを信じてやってきましたし、その中で横綱になることもできましたし、これからもですね、今まで親方に教えてもらったこと、次の世代の子たちに伝えながらやっていく中で、やっぱり、親方はこういうことをメインとして、やらせたほうがいいよと、そういう細かいところもアドバイスしてくれましたんで、これからそれを実現できるように、一生懸命、頑張っていきたいなと思います。

会見に臨む宮城野親方(左)と伊勢ケ浜親方(撮影・河田真司)

会見に臨む宮城野親方(左)と伊勢ケ浜親方(撮影・河田真司)

―宮城野親方、65歳の節目を迎えることになります。お疲れさまでした

宮城野親方ありがとうございます。

―今、率直にどんな思いでしょうか

宮城野親方いい形でね、次の世代に渡すことができて、本当に良かったなと思ってます。尻すぼみでね。継いでもらうんじゃなくて、上り調子に継いでもらえる。本当に、いい感じできたんじゃないかなと思いますね。

―44年余り、どういう協会人生でしたか

宮城野親方そうですね。入門するのは20歳。当時は20歳、珍しくて、遅い入門だったんですけど、それから稽古して、関取になって、大関になって、横綱になって。ここまでできたのも本当に協会のおかげなんで。協会があればこそ、こういうことができたので、それに恩返しできるようにっていう気持ちですね。また部屋を持って。その恩返しってのは何かって言ったら、やっぱり強い力士、協会の看板を育てることですよね。それに向かってずっと頑張ってきて、またそれも実現して、本当によかったなと思ってます。

―力士として横綱に昇進し、師匠としては2人の横綱、たくさんの関取を育てました。どういうことがこういう成果に結び付いたと感じてますか

宮城野親方そうですね。私が現役時代にやってきたこと。それを弟子に伝えながらやってきたので、またそれがきちんといい方向に向いてですね、進んでいったので、よかったなと思ってます。

会見に臨む宮城野親方(撮影・河田真司)

会見に臨む宮城野親方(撮影・河田真司)

―どういう部屋にしていってほしいという願いがありますか

宮城野親方それは本人ですよね。やっぱり、本人のカラーはしっかり出していかなきゃいけないので。うちの部屋はこうだったから、こうやってやれとか、そういうことじゃなくてですね、いいところをしっかり吸収しながら、自分で考えて、それ以上にもっと良くなるようにですね、やっていったらいいと思いますね。

―新しい師匠のカラーっていうのはどういうものだと思いますか

宮城野親方そうですね、やっぱり、苦しい時期もあったと思うし、そういうのは1つの糧としてね、また伝えていくことできますから。本人の気持ちっていうのは、やっぱり本人が一番よくわかってるんで、それをね、しっかり弟子たちに話してあげたらいいと思います。そういう中で、部屋持ちの師匠としての、自分の、その思いが出てくれば、そういったカラーに染まっていくと思いますし。先ほど言ったように、私がやってきたことも十分吸収してますから、そういうのも含めて、自分で考えてやっていけたらいいと思います。

―今後は部屋付きになるということですが、どういう形でサポートしていきますか

宮城野親方いつも言うんですけど、やることは一緒ですから。指導もしていきますから。その中で、その新生伊勢ケ濱部屋っていう形でね。それに沿う形で、また力士たちをサポートしていけたらいいなと思っています。

―どういう思いで聞いていましたか

伊勢ケ濱親方本当に、師匠の教えを次の世代へ伝えて、プラスして自分が何をやってきたか、そして、その子その子に合わせて、何をこれから教えていけばいいかっていうのは1人1人、教えてやっていきたいなと思います。

会見に臨む伊勢ケ浜親方(撮影・河田真司)

会見に臨む伊勢ケ浜親方(撮影・河田真司)

―今後のお話もうかがえれば。新しい部屋の場所は

本文残り75% (5423文字/7278文字)

1999年入社。現在のスポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。