【西ノ龍 新十両昇進会見全文】「父親の番付を越したい」 14組目の親子関取
日本相撲協会は7月30日、秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、西ノ龍(25=境川。会見当時は24歳)の新十両昇進を発表しました。7月の名古屋場所は、東幕下5枚目で5勝2敗。昇進の可能性が高くはなく、当初は会見がセッティングされていませんでした。急きょ、愛知・扶桑町の部屋宿舎で会見を実施。父の元前頭常の山との史上14組目の親子関取となった心境などを語りました。
身上とする「気合」という言葉も多く出た、新十両会見の全一問一答を紹介します。
大相撲
「自分を信じてやってきました」
―新十両昇進、おめでとうございます。
ありがとうございます。
―昇進と聞いて、今はどんなお気持ちですか
ちょっと、まだ実感が湧かなくて「ホンマに上がったんかな」という気持ちです。
―昇進の知らせは、どのタイミングで、どなたから
朝、おかみさんから電話がかかってきて「審判部の親方から連絡がありました」ということで知りました。
―今朝を迎えるにあたって、昇進の可能性があるかもしれないとは思っていましたか
少しはあったんですけど、ほぼ…。「来場所、頑張って上がろう」と思っていたんで。うれしかったです。
―師匠とも連絡は取りましたか
はい、取りました。
―どんなお話を
いや、でも。まあ「とりあえず、おめでとう」という感じです。
―短い言葉で
はい。
―埼玉栄高を卒業後、入門から6年半での昇進。この6年半という期間は、どのように受け止めていますか
入ったころは「すぐ上がれるやろ」と思っていたんですけど、厳しくて。やっと十両に上がって…。
―長かったという感じですか
長かったですね。
―入門当時の気持ちと裏腹に、なかなか十両に昇進できず、どんなことを支え、力にして、ここまで稽古に励んでいましたか
そうですね…。もう1回いいですか?
―最初は早く昇進できると思っていて、それが思ったよりも簡単ではなかったと。その時に、ご自身にとって、どんなことが支え、力になっていましたか
周りの人、応援してもらっている人に支えてもらって、自分を信じてやってきました。「絶対に上がれる」という気持ちで。はい。「やってたら報われるやろ」という気持ちでやっていました。まあ、でも、まだスタートラインに立ったばかりで。今からですね、はい。
―どんな力がついたことで、今回の昇進につながったと感じていますか
体重も増えて、突き、押し1本やったんですけど、左四つの相撲も、ちょっと覚えていって、相撲の幅が広がって、ちょっと力がついたのかなと。っていう感じです。
―相撲の幅が広がるきっかけとなった場所はありますか
きっかけは1年前ですね。1年前の5月場所が終わった後に、肩の手術をして、そこからですね。肩がずっと痛くて。そこから突き、押しだけじゃなくて、四つの相撲も覚えていって。そうですね。
―それがうまく組み合わされて
そうですね。
―東幕下4枚目で自己最高位だった春場所で、(2勝5敗と)はね返されるなどして迎えた今場所でしたが、それまでとは違う手応え、自信などをつかんで迎えた場所だったのですか
自信はあったっすね。まあ、稽古で部屋の関取衆とも稽古させてもらって、だんだん力がついてきたなという実感はあったので。稽古している自信もあったので「周りに負けへん」という気持ちで。
―はね返された中で、何がもう少し必要だなと思って稽古してきましたか
えーっ…。気持ちっすね。メンタル面が大きいと思います。気持ちの持ちようですね。
―うまくいかなかったころは、どんな気持ちで、今場所はどんな気持ちで臨んでいたのでしょうか
前はもう「勝ちたい、勝ちたい」という気持ちがずっと。まあ、焦りじゃないですけど。それが多かったですけど、ちょっと余裕を持って「勝っても負けてもいいから、自分の相撲を取ろう」と決めてやって。そうしたら、だんだん番付も上がってきて。そんな感じですね。
―そう思えるようになったタイミングは
先場所(夏場所)なんですけど。先場所、場所の1週間前に、肋骨(ろっこつ)にひびが入って。で、ちょっと、ひどいか分からなかったんですけど。それで痛み止めとかも飲んだりして、出ていたんですけど、その時に「勝っても負けてもいいから」という気持ちでやっていたら、初日から4連勝して。それが自信になったすね。けがしてても(幕下)1桁(の番付)で4連勝できたというのは。稽古もしていなかったんですけど。その時の気持ちの感じで、今場所もいって。そうですね。
―それだけ地力がついたということなのでしょう。その中で、日々の稽古場ではどんなことを大事に稽古を重ねてきましたか
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高田文太Bunta Takada
1999年入社。現在のスポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。
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