【大の里 優勝一夜明け会見全文】ずっと綱を締めて優勝額の写真を撮りたかった

秋場所で2場所ぶり5度目の優勝を飾った大関大の里(25=二所ノ関)が、千秋楽から一夜明けた9月29日、茨城・阿見町の部屋で会見しました。ともに横綱として初優勝を目指し、千秋楽の優勝決定戦まで争った豊昇龍(26=立浪)への思い。10月15~19日に、日本相撲協会主催の海外公演としては20年ぶりとなる、ロンドン公演への思い。さらには元横綱貴乃花への敬意など、話題は多岐にのぼりました。

そんな一夜明け会見の一問一答を、全て紹介します。

大相撲



大の里の優勝一夜明け会見には大勢の報道陣が詰め掛けた(撮影・小沢裕)

大の里の優勝一夜明け会見には大勢の報道陣が詰め掛けた(撮影・小沢裕)


名古屋は集中力が欠けていた

―代表質問をさせていただきます。横綱としての初めての優勝から一夜明けて、どんなお気持ちですか

今までの優勝と、また一味違う感じでもありますね。

―一味違うとは、どのような感じなのでしょうか

やっぱり、最高位の番付で優勝するということが、先場所はかないませんでしたけど、こうやって2場所目で成し遂げられて、またこれからも回数を重ねてやっていきたいなと思います。

一夜明け会見に臨む大の里(撮影・小沢裕)

一夜明け会見に臨む大の里(撮影・小沢裕)

―部屋に戻って師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から、何か言葉は掛けられましたか

いや、特になかったですね。

―横綱2場所目、秋場所の15日間はどうでしたか

そうですね。早い段階(4日目)で1敗してしまったので、優勝とかは全く考えず、1日一番ということだけを考えていて。それが最後の最後、ああいう形で優勝になって、よかったなと思います。

―新横綱の先場所と、違いはどういったところで感じましたか

やっぱり初めての場所を経験して、自分自身、新しい会場でもありましたし、新横綱ということで、考え過ぎていた部分もありましたし。今回は横綱2場所目ということで、いつも通り、今まで通りの自分でいけたのかなと思いましたね。

優勝一夜明け会見に臨む大の里(撮影・小沢裕)

優勝一夜明け会見に臨む大の里(撮影・小沢裕)

―場所前は稽古総見、二所ノ関一門の連合稽古、境川部屋への出稽古などがありました。場所前の稽古が、今場所にどのようにつながりましたか

そうですね。稽古総見は、あまり調子が上がらずに、正直、ダメダメで。自分自身、どうなるかなと思ったんですけど、次の日の二所ノ関一門連合で、大関(琴櫻)との三番稽古で、何かつかむものができて、そこから部屋で稽古して、最後に境川部屋で仕上げて。状態的には「いいのかな」と思って、場所は乗り込んだつもりでもあったので。はい。感触はありましたね。

―その二所ノ関一門連合稽古で、つかんだものとは

やっぱり大関も考えてきていましたし、自分も、より考えて、稽古総見とは違う考え方で稽古に挑めたのかなと思います。

―今場所の前半戦を振り返ると

やっぱり初日が大事でしたし、勢いのある相手(新三役の小結安青錦)でもあったので。初日がカギかなと思っていて。初日をしっかりと、白星で飾ることができて、そこからいい流れで、前半戦はいけたのかなと思います。

秋場所4日目、大の里(後方)は伯桜鵬に敗れた(撮影・滝沢徹郎)

秋場所4日目、大の里(後方)は伯桜鵬に敗れた(撮影・滝沢徹郎)

―4日目には伯桜鵬関に敗れましたが、あの1敗は引きずることはなかったのですか

まあ、そうですね。あの1敗が、自分の中でも、えー…。まあ、うまく気持ちが切り替えられて、次に挑めたのかなと思います。

―圧倒する相撲が多かったですが、先場所との相撲内容の違い、ご自身ではどのように感じていますか

まあ、内容は、そこまでは大きくは変わっていなかったと思いますけど。やっぱり今場所は集中力が全然違ったなと思います。

―集中力が上がったことによって、相撲内容が良くなったということですか

名古屋場所は、集中力が欠けていたと。やっぱり、暑さに弱いというのもあるので、そこで(集中力が)欠けていた部分もありましたし。そんな中でも、今場所はすごい集中して、挑めていたのかなと思います。

一夜明け会見を終え優勝を報じた本紙を目を通す大の里(撮影・小沢裕)

一夜明け会見を終え優勝を報じた本紙を目を通す大の里(撮影・小沢裕)

―後半戦のどのあたりで、優勝を意識し始めましたか

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1999年入社。現在のスポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。