【若乃花×安青錦 対談後編】昼寝をしない理由 ランニングや対戦相手の観察は必要?

史上最速12場所で新三役になった安青錦関(21=安治川)と元横綱若乃花の花田虎上さん(54)に対談をお願いしました。

前後半に分けてお送りする後半では、体が硬いこと、昼寝、ランニングの是非についても話が及びました。安青錦関からは、稽古についての質問も出ました。

※文末に2人のサイン入り色紙のプレゼント応募フォームがあります。

大相撲

◆安青錦新大(あおにしき・あらた)本名・ダニーロ・ヤブグシシン。2004年(平成16年)3月23日、ウクライナ生まれ。7歳から相撲を始め、2019年世界ジュニア選手権3位。レスリングも経験し、国内大会110キロ級優勝。2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、同年4月に来日。関西大学などで練習し、同年12月に安治川部屋の研修生となった。2023年名古屋場所の新弟子検査を受検し、同年秋場所初土俵。2024年九州場所新十両、2025年春場所新入幕。所要12場所で同年秋場所新小結、同13場所で同年九州場所新関脇。どちらも、付け出しを除くと最速記録。金星1個、三賞は敢闘賞2回、技能賞2回。182センチ、140キロ。

◆花田虎上(はなだ・まさる)本名・花田勝。1971年(昭和46年)1月20日生まれ、東京都出身。父は元大関貴ノ花、弟は65代横綱貴乃花の花田光司さん。父が師匠の藤島部屋に入門し、若花田のしこ名で1988年春場所初土俵。1990年春場所新十両、同年秋場所新入幕。1993年夏場所から若ノ花に改名。同年秋場所で新大関。同年九州場所から若乃花に改名。1998年春、夏場所で連続優勝し、66代横綱となった。2000年春場所途中で引退。優勝5回、金星2個。三賞は殊勲賞3回、技能賞6回、敢闘賞3回。引退後は親方として日本相撲協会に残ったが、2000年12月に退職した。現在はタレント、解説者として活躍中。

力士はかっこいい

―安青錦関は部屋住みですが、将来的に部屋を出るタイミングについてはどう思いますか

若乃花結婚したら出ないといけないけど。でも、楽だったらここにいた方がいいんじゃないですか。ご飯も出るし、危なくもないし。

―関取はずっと部屋にいたいですか

安青錦別に…。そう、一緒に住める人がいたら一緒に。部屋は楽です。付け人もいますし。マネジャーもずっといるので。

花田虎上氏と対談する安青錦(撮影・河田真司)

花田虎上氏と対談する安青錦(撮影・河田真司)

―安青錦関は無駄遣いをしている感じがありません

若乃花それは、いろいろ事情がありますから。仕送りとかしてる?

安青錦大体、年に1回か2回ぐらいで親が日本に来て、帰る時に渡します。

若乃花少しでも、日本に来るの大変でしょう?

安青錦(両親は)今、ドイツにいます。

若乃花そっかそっか。ドイツのどこ?

安青錦デュッセルドルフです。

若乃花相撲の巡業で行ったことがあります。いいとこだもんね。日本人多いでしょ。

安青錦多いです。

―安青錦関は入門してからウクライナに帰れていません

若乃花自分の国って帰りたいよね。でも、今はこちらに集中して。それでいいんじゃないですか。

安青錦と対談する花田虎上氏(撮影・河田真司)

安青錦と対談する花田虎上氏(撮影・河田真司)

―相撲のプロを選んだことは素晴らしいことだと思います

若乃花大相撲が好きなんですよ。好きですか?

安青錦はい。

若乃花私は大っ嫌いだった。でも、生まれた時からここ(相撲部屋)にいたからね。

安青錦そうだったら、自分も嫌いになったかもしれないです。

若乃花相撲のどこがいい?

安青錦なんかもうかっこいいじゃないですか。世界に人いっぱいいるじゃないですか。その中でも(力士は)5~600人で。全然違うじゃないですか。ずっと、人と違う仕事をしたかったです。

若乃花スポーツが良かった?

安青錦子供の時に考えたら、スポーツがいいなと思ったんですけど。実際(大人に)なったらやっぱ稼ぐだったら頭で稼いだ方がいいかな。

若乃花そうそう賢い。

―安青錦関は、大学に合格してたんですよね

安青錦はい。

若乃花それはウクライナの大学?

安青錦そうです。

若乃花へー。でも大学に行かずに、日本に来たの。

安青錦そうですね。ずっと子供から(相撲を)やってきたんで、これが終わるのはもったいないな。勝負したいなという感じです。

―スポーツじゃない仕事をしたいと思った時があるんですか

安青錦6歳からスポーツをやってたんで、自分にはやっぱスポーツしかないかな。とりあえずスポーツで勝負したいってううのはありました。

若乃花小さいころ、若いころは何をやってたの?

安青錦最初は柔道。で、相撲とレスリングをやってました。

若乃花相撲が一番合ってるんでしょうね。

―レスリングの経験が今のスタイルにつながっているかもしれません

若乃花そうですね。でも彼の場合は前にも出るから。

体が硬い2人

―体が意外と硬いと聞きました。安治川親方は、この体を生かした相撲を取っているので、それでいいと言っています

若乃花それでいいですよ。私は硬くて、あぐらもかけない。

安青錦股割はできるんですか?

若乃花股割もできない。生まれた時に左足を引っ張られて、抜けちゃったんですよ。股割は、ごまかしながらならある程度はできる。柔らかく見えるでしょ?

安青錦めっちゃ柔らかい。

若乃花そんなことない。

安青錦仕切る時は意外とお尻を結構上げてますよね。

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スポーツ

佐々木一郎Ichiro Sasaki

Chiba

1996年入社。特別編集委員室所属。これまでオリンピック、サッカー、大相撲などの取材を担当してきました。X(旧ツイッター)のアカウント@ichiro_SUMOで大相撲情報を発信中。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(いずれもベースボール・マガジン社)があります。