117期ルーキーの上川直紀(24=栃木)が、頼もしさを増して地元戦を迎えた。

前場所の4月広島で、およそ半年ぶり2度目の完全Vを達成。「競輪選手を目指して断念した父の故郷は広島。父に『優勝してほしい』と送り出された開催で3連勝。自信になったし、その後もいい練習ができた」。

直前も日大の先輩で日本選手権が間近に迫る坂井洋と乗り込み、その緊張を肌で感じながら脚力アップに励んだ。2場所前の3月前橋決勝で、番手を回って競り込まれ大敗した苦い思いから、体幹トレーニングにも取り組んだ。

今節の地元戦はスキルとパワーアップした姿を披露する絶好の舞台。連続の完全Vへ、予選4Rの好スパートで弾みを付ける。