別府競輪G3「開設69周年記念・オランダ王国友好杯」が、11月30日~12月3日の4日間で行われる。

◆オランダ王国友好杯

1600年4月19日、現在の大分県臼杵市にオランダ船「リーフデ号」が漂着した。船員は沿岸の住民に救助され、徳川家康がヤン・ヨーステン(耶楊子=やようす)、ウィリアム・アダムス(三浦按針=みうら・あんじん)を江戸幕府における要職に登用。これを契機に日蘭貿易が始まり、両国の友好関係は今なお受け継がれている。

2000年には日蘭交流400周年記念事業が展開され、実行委員会の名誉総裁を務めていたオランダ皇太子殿下が競輪に興味を示した。同年シドニー五輪における「ケイリン」の正式種目採用も機運を高め、同記念事業の一環として、F1「オランダ王国皇太子杯」を日蘭交流ゆかりの地・大分(別府)で創設。第1回を4月16~18日に開催した。

オランダ皇太子殿下の国王即位に伴い、第14回(2013年)から大会名を「オランダ王国友好杯」に改称。節目の20回目を迎える今年はG3に昇格し、代わって昨年までG3だった「別府八湯ゆけむりカップ」はF1に降格している。