【ヤマコウの時は来た!】

◆11R・西日本特選 近畿が2つに分かれた。5車連係なら村上兄弟が4、5番手になるかもしれないので、古性優作が大人の判断をしたのだと思う。

古性だが、先の松戸日本選手権の決勝で脇本雄太にしっかり付き切った。これまでは昨年のいわき平オールスターをはじめ、番手で離れるケースが多かった。G1優勝を狙うには、脇本に付き切ることは必須なので、手応えを感じたのではないか。初日に分かれて戦うことで、自分の調子も把握できる。

6月からのルール改正後、初めて走る選手もたくさんいる。特選で経験しているのは、村上博幸と松浦悠士の2人だけ。私の新ルールの見解は、前を取っての巻き返しは苦しくなったように思える。以前よりレースの仕掛けが遅くなったので、初手の位置取りはより重要になる。取手G3を走った松浦は「ハイペースがそのまま続くので走りやすくなった」と言っているが、それでも探り探りの4日間だった。

11Rは脇本が前を取ると、中団は太田竜馬のラインが取れる。古性は後ろ攻めとなるので、いったん誘導員を切って太田を待つ。太田がかまして古性は4番手。ここからが勝負だ。脇本もロシア遠征帰りで体調がつかみ切れない。日本選手権の松戸と比較すると、岸和田はカントもない上に直線も長い。新ルールも古性に味方するとみた。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)