【野島成浩・こう成る こう成れ スペシャル】

◆10R:準決 さすがに我に返った深谷知広は強い、強い。後方で立ち遅れた初日特選から一夜明け、2予B8Rは、準決へ2着権利の狭き門などお構いなしの逃げを打った。そして勝った。見事な逃走劇に、見事な戴冠劇の記憶がよみがえる。ここ前橋は、11年6月の高松宮記念杯で、デビュー最速G1優勝を飾った、思い出深いバンクなのだ。

攻略のこつを思い返してリズムを上げた。「あの時に山田裕仁さん(現評論家)から『前橋ではまずは先頭に出ることが大事』と言われた。2予はそれができた。どこで勇気を出して(先頭に)出るか。先手が取れたのは結果オーライでもあるし、また組み立てが大事」と気を引き締めた。

長らくナショナルチームで世界に挑み、そのノウハウや自身の調整法を若手に伝える。地区を問わず、真杉匠や吉田拓矢らと乗り込むことも日常茶飯事。敵に塩を送る行為では!? いやいや、スケールにあふれるダッシュマンは「お互いに得るものがある。高め合う」と高いレベルの戦いを望み、秋の大一番へ切れと伸び、粘りを取り戻した。

現在、賞金ランク8位で2年ぶりのKEIRINグランプリ出場が視界に入る。「残りは長くない。成長の限界を感じているので」と切迫感を力に変える。集中力にも変える。取材に丁寧に応じると「また、セッティングを直したい」と足早に検車場に向かった。準決10Rで勝って決勝に一番乗りするのは深谷。(3)(7)(9)と(3)(7)(5)、(3)(7)(2)トリプルBOX18点で、2日連続の的中といきたい。

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