【中嶋聡史・火事場のナカぢから スペシャル】

◆12R:毘沙門天賞 古性優作にとって、脇本雄太の番手は誰にも譲れない“指定席”だ。

初日11R特選は、前を託した石塚輪太郎が野口裕史をたたけず苦しい流れになったが、すかさず3番手にスイッチすると、2角から自力を発動して難局を打開。新田祐大と松浦悠士には先着を許したものの、3着に粘り込んだ。

「赤板から全開で踏み合っていたし、まくっていったけど、すごく苦しいレースでした。今回は調整せずに、しっかり練習して入ったので、疲労感が残っている。抜けてくれればいいんだけど…」と偽らざる心境を吐露した。

だが、同12R特選の脇本のレースを見て“スイッチ”が入った。「別線の入る余地はなかったし、脇本さんは別格っすわ。バックがかなりの向かい風だったし、初日に打鐘から先行して残った人います? 強過ぎるでしょ! ヤバいでしょ!」と興奮気味に振り返った。

今年は19走し、2月の奈良G3・2日目の失格を除き全て確定板入りしている。充実の証しで、脇本の番手を回った時はG1全日本選抜の優勝も含めて4連勝中だ。

特選3個レースにSS班を均等に割り振るという番組上の制約があるとはいえ、脇本の番手を山田に“奪われた”ことで、いっそう脇本の頼もしさを実感できたはずだ。

初日に長い距離を踏んでいる脇本は、森田や嘉永の動きを見ながら遅めの仕掛けになる展開もありそうだが、今の古性なら差し切る。

(9)-(1)-(2)(3)(4)(5)(7)の5点勝負で連続的中を狙う。

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