木下翔太(27=大阪)が絶妙な差しで今年初、通算10回目の優勝を飾った。2着には渡辺雄朗、3着には仲谷颯仁が入った。

木下が勝負どころでの強さを発揮した。今節はただ1人オーバーエイジ枠での参戦となったが、優勝戦は経験値の差が出た。節一の伸びを誇る渡辺がカドから仕掛けてきた。「先に上を行こうかと迷ったんですが、チャンスはないと思いターンマークを回ることだけ考えた」と、一瞬の判断が光った。差してバックストレッチで渡辺をとらえ、2Mを先に回ると勝利を確信した。次走は3月4日からの鳴門一般戦に出走予定。「どのレースでも同じ気持ちで走ってますが今年はG1、SGを勝ちたい。大阪の先輩がたは強いので、追い付いて追い抜けるよう頑張りたいですね」。今年11月には桐生でSGチャレンジカップが開催される。「しっかり結果を出して桐生に帰ってきたい」と、さらなる飛躍を誓った。