チャレンジ予選4Rは佐藤健太(33=福岡)が、余裕十分の差し切りを決めた。前を任せていた2着の北川大成が「佐藤さんのおかげで安心して走れた。稽古をつけてもらいながら走っていた感じ」と振り返っていたと知ると「そう言ってもらえるのがうれしい」と笑顔を見せた。

今回が3カ月のあっせんしない処置から明けて2場所目。前場所完全Vから連勝を「4」に伸ばし「ようやくここまで戻ってきた」。極度の不振から復調に時間を要したが、浮上の感触をつかんだ印象だ。そこには応援してくれる人たちの存在がある。この日も「これと一緒でいいですか?」と、ファンが作ったタオルを手に写真に納まった。

もうひとつ、今年4月にガールズレーサー長沢彩との間に誕生した愛娘の存在もある。「競走中はさすがに意識しないが、戻って練習の時とかは、いいモチベーションにはなりますね」と佐藤。順調に勝ち上がれば、特別昇班に挑む徳田匠にとって、最大の壁となりそうだ。