浪速の名物レーサー・中武克雄(58=大阪)が、最終日の一般2Rでラストランを迎える。84年ロス五輪スプリント代表を経て、57期生として86年5月にデビュー。足掛け37年の現役生活だった。快速ダッシュを武器に上位でも活躍した。

G3(当時は記念)を2度優勝。G1は94年の日本選手権(静岡)で決勝6着に入った実績もある。「まだまだ走る気持ちはあったけど、こればっかり(代謝)はね。思い出のレースは負けた全てのレース。勝つ喜びよりも、負けた悔しさが今でも頭をよぎっている。明日(28日)は最後のレースになるけど、しっかり勝って締めたい」。

弟子の向井円や、おいの中武三四郎の前で最後の雄姿を披露する。今後は大阪市内でジム経営をしながら、後進の指導にもあたる。