宮之原輝紀(26=東京)が5節連続優勝の権利を得た。準優11Rは2コースから差して引き波にはまった。それでも、前を走る山田佑樹を2周1Mのツケマイで沈めると2着にはい上がった。

「2コース向きの足ではなかったですね。でも、2周1Mは思い切っていって良かったです」と笑顔でレースを振り返った。

ペラのモデルチェンジが好調につながっている。今節の福岡でもペラが当たった。

「今は行き足、伸びがしっかり来るようになりました。スタートも自信を持っていけるようになりました。やっぱりペラは大事です」とペラ調整に自信が持てるまでになった。その手段は、宮島、平和島、芦屋、江戸川と10月末から4節連続Vにつながった。

特に変わったのは3コースの走り方だった。今年2月の宮島一般戦。その時は、まくり差し狙いだった。SG覇者7選手が参戦した節で優出(6着)も果たした。ただ、決して内容は良くなかった。

「スタートも何となく行っている。全く分かっていませんでした。それに3コースから、まくり差しを狙っているのに、入れなくて結果的に握っている感じでした」

今節の福岡3日目には3コースから、豪快にまくりを決めた。

「走り方が変わったというより、ペラの成果です。スタートも決めやすいし、握って回れるようになりました」

23年前半と違って、23年後半は調整での迷いが消えた。能力を秘めた若手が殻を破った。

特に10月の宮島一般戦の優勝は「自信が持てました」と振り返るほどだった。

「あまり素性の良くないエンジンでした。それを引き出して優勝できたのは大きいです」

実際、その後にA1レーサーが乗っても予選落ちするほどの劣勢エンジンだったことを思えば、価値のある優勝だった。

優勝戦は5枠。24年はSG、G1戦線に乗る機会も増えそうだ。レベルアップした宮之原が、ボートレース界に新しい風を吹かせるかもしれない。