【松井律・競輪黙示録スペシャル】
◆11R特選 今大会の北日本は、関東の30人に続く総勢27人の大所帯で乗り込んできた。その中心を担うのが新山響平(32=青森)だ。
近年は高齢化がささやかれていた地区にも、中野慎詞、中石湊といった若手が台頭してきた。常に先頭でラインを引っ張ってきた新山の荷は、少し軽くなった。
今年は3年間守ったSS班の座から陥落した。しかし、悪いことばかりではなかった。年末のグランプリに向けたハードな調整は、超一流選手でも身も心も削られる。それがなかった分、今年の新山は疲労の蓄積がなく、開幕ダッシュに成功した。3月には豊橋G3を勝ち、F1戦でも3度の優勝。スロースターターと呼ばれた面影は、もうない。
ダービーは、選手によってはグランプリ以上の重みを感じる舞台だ。ここ4年は、SS班から優勝者が出ていないという、新山にとって心強いデータもある。
「やっぱりダービーは特別だし、誰だって勝ちたい。僕はそれを逃げ切りで取ることが目標。誰もやっていなかったことをやりたいんです」
特選11Rは細切れ戦。主導権を争う可能性が最も大きいのが犬伏湧也だ。「犬伏とはいつもやり合っているイメージ。特選だし3着以内に入っておきたい気持ちと、好きにはさせないぞという気持ちの両方あります」。
プライドだけでは勝ち上がれない。揺れる気持ちにうまく折り合いをつけながら、クールに決める。(5)-(3)(2)(9)(7)-全の28点。





















