ワールドカップ(W杯)イヤーとなる2022年のJリーグは18日に開幕します。今季達成されそうな記録など知っておいて損はない、注目すべき数字を取り上げ、数々の見どころを随時紹介します。


ブラジル人カルテットが昨季J1得点王のFW前田大然(セルティック)の抜けた穴を埋める。

今季の横浜は、昨季途中まで札幌でプレーして14試合12得点をマークしたFWアンデルソン・ロペスが加入。さらに昨季途中登録ながら10得点5アシストのFWレオ・セアラ、鋭いドリブルを武器に5得点7アシストを記録したFWエウベル、2019年得点王のFWマルコス・ジュニオール(昨季9得点3アシスト)と、強力ブラジル人FW4人をそろえ、3年ぶりの王座奪還を目指す。

1993年のJリーグ初年度からJ1に在籍し続ける名門クラブはリーグ開幕当初、Jリーグ初代得点王のFWディアス、FWメディナベージョ、MFビスコンティら元アルゼンチン代表の実力者が活躍。ブラジルでプレー経験のある選手を数多く擁した当時ライバルのV川崎(現東京V)とは対照的なチーム編成だった。

横浜はリーグ戦990試合で通算1573得点。そのうちアルゼンチン選手が得点者6人で計157点を数える。だが、近年は代表クラスではないものの、Jリーグに適応力のあるブラジル選手の獲得が多くなり、今では得点者25人で通算232点に増えた。あと68点で節目の通算300得点に到達するが、今季は鳥栖からブラジル人DFエドゥアルド(昨季3得点)も加入しており、300の大台にどこまで迫れるか注目だ。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)


〈横浜のJ1通算得点ランキング〉

68得点 中村俊輔

59得点 城彰二

53得点 ビスコンティ(アルゼンチン)

52得点 ディアス(アルゼンチン)

46得点 坂田大輔

36得点 メディナベージョ(アルゼンチン)

35得点 マルコス・ジュニオール(ブラジル)

34得点 大島秀夫

34得点 フリオ・サリナス(スペイン)

34得点 マルキーニョス(ブラジル)