J2アルビレックス新潟はサポーターとともにJ2優勝を果たした。今季のホームゲーム21試合の総入場者数はJ2最多の31万4039人で、1試合平均は1万4954人。J2平均の5019人を3倍近く上回り、リーグで唯一、平均1万人を超えた。23日の町田戦は2万5414人がビッグスワンに集まり、チームを後押しした。

入場者数1位でのJ2優勝は16年の札幌以来、6年ぶり7度目。過去6チームの翌年J1成績を調べると1年でJ2に逆戻りしたチームはなかった。サポーターの存在は大きく、04年に初昇格した新潟も年間10位と健闘した。

J2に降格することになった17年のJ1最終節。入場者数は1万9684人と2万人に届かなかった。ゴール裏には「J1も4万人も失ったこのクラブの存在意義とは? 明確なコンセプトを皆で考えよう」との横断幕が掲げられた。

あれから5年。チームは松橋監督の下、明確なコンセプトを掲げJ2優勝。ホームでは16勝2分け3敗の勝ち点50と圧倒的な強さを誇った。1試合4万人以上はJ1だった10年5月5日の横浜戦までさかのぼるが、サポーターは5年連続で「J2優勝」。リーグ全体の入場者数を底上げする国内屈指のサポーターが来季、J1の舞台に戻る。【石川秀和】