15年10月以来の代表戦となったMF柴崎岳(25=ヘタフェ)は、期待された攻撃面で見せ場をつくれなかった。逆三角形の3ボランチの右で先発したが、局面を打開するような攻撃を演出できなかった。キッカーを任されたCKやFKでも、得点を予感させるような精度の高いボールは少なかった。

 後半途中には、CKを蹴る前に液体の入ったペットボトルを投げ込まれるなど「タフな環境だった」。試合中にはハリルホジッチ監督の怒号を浴びたが「(パスの)精度も、まあまあよくできた。流れを止めずに前線まで運ぶのは、ある程度できた」と自己評価した。9カ月後の本大会に向けて「W杯で結果を残せるように大切に過ごしたい」と、手応えをつかんだ様子だった。