ヴィッセル神戸は30日、神戸市内のいぶきの森球技場で公開練習を行った。

この日は楽天モバイルユーザーを対象にした公開練習とされ、抽選で選ばれた約200人が来場。普段のファンクラブ会員とは違うサポーターに見守られる中、ポゼッションメニューや7対7のゲーム形式をこなした。練習後には来場者向けに抽選会が行われ、当選者にはFW大迫勇也(33)からサインボールが手渡しされる一幕もあった。

27日京都サンガFC戦では多くのチャンスを作りながらも0-1で敗戦となったが、吉田監督は「目の前の試合を100パーセントで戦うことをやれば、結果はついてくる」と継続性を重視。29本のシュートを放つことができたこともあり「入る時は入ると思うし、そういう試合もあるのがサッカー。あまり気にせずに、より多くのチャンスを作れるようにすることが大事」と前向きに話した。

DF酒井高徳も試合内容には一定の手応え。「もちろん反省はするけど、長年やってきて、(点がなかなか入らない)そういう試合っていうのは正直ある。僕らが今できるのは、チャンスにできなかったシーンをどれだけチャンスにするかっていうところ。全体に関しては全く悲観していないし、チームとしていい方向を向いて、いいプレーができているとみんなで共通理解を持っている」と話し、神戸らしい戦いを続けていくことが勝利につながる考えを示した。3日の名古屋グランパス戦(豊田ス)に向けては「カウンター合戦みたいになる可能性もあるが、早く仕留めて早く前に出て行くことができればチャンスを作れると思う」と持ち前の鋭い速攻が勝利のカギを握るとイメージ。優勝した昨季は連敗なしだった神戸は、今季も敗戦の次は勝利してきており、次戦も崩れない強さを発揮する。【永田淳】