日本サッカー協会は12日、都内で理事会を開き、2020年東京五輪の男子日本代表監督に、サンフレッチェ広島で3度リーグ制覇した森保一氏(49)の就任を決めた。

 9月21日に西野技術委員長が都内で7月に広島監督の座を離れていた森保氏と接触し、J1で抜群の実績から候補に急浮上。同22日に取材に応じた同氏は「五輪もクラブも正式オファーをいただけたら、その時に考えたい」とし「来年は現場復帰したい」と現場への意欲を示していた。

 東京五輪世代の代表は、年末から活動が本格化する見込みで、来年1月の中国で開催されるU-21(21歳以下)アジア選手権が初陣となる見込みだ。

 ◆森保一(もりやす・はじめ)1968年(昭43)8月23日、長崎市生まれ。長崎日大高から87年に広島の前身マツダ入り。98年に京都へ1年間期限付き移籍し、再び広島で01年までプレー。03年に仙台で引退。日本代表でも「ドーハの悲劇」を経験するなど国際Aマッチ35試合1得点。04年から指導者となりU-19、20日本代表や広島、新潟のコーチをへて12年に広島監督に就任。12、13年と15年、計3度のリーグ制覇に導いた。