連覇の壁は高かった。「ヤングなでしこ」U-20女子日本代表が決勝でスペインに敗れ、大会史上初の連覇はならなかった。

前半に3失点を喫す苦しい展開。しかし、後半開始直後の2分に途中出場のMF天野が1点をかえすなど、最後まで諦めなかった。

前回大会に続きチームを率いた池田太監督(51)は、両チームをたたえた。「まず対戦したスペインにおめでとうと伝えたい。我々もアグレッシブなサッカーを諦めずに戦い抜いてくれた」。

フランスとの準々決勝では、1点ビハインドの延長後半ロスタイムに土壇場で追いついて、PK戦を制すなど、激戦を勝ち抜いてきた選手たち。「1試合1試合、選手たちはたくましくなりましたし、ピッチ上、ピッチ外、一体感を持ちながらサッカーに取り組んで、真摯(しんし)に向き合って成長してくれた」。

頂点へはあと1歩及ばなかったが、この日もアグレッシブなプレーで何度もスタジアムのファンを沸かせた。池田監督は「この結果を受け止めないといけない」としながら、今後のさらなる成長に期待。「選手たちの歩みはまだまだ続くと思いますし、引き続き応援してくれればありがたい」。見守ってくれたファンへ呼びかけた。