欧州視察中の日本代表・森保一監督(54)が26日、オンライン取材に応じた。

14日に離日して、これまで日本人選手が出場した試合を中心に6試合を視察したという。23日にはFA杯準決勝のブライトン-マンチェスターユナイテッド戦(ウェンブリー競技場)を名波浩コーチらと見て、MF三笘薫のプレーをチェック。森保監督は「薫(三笘)はレベルアップしていると感じた。120分の中できつかっただろうけれど、最後に決定機を作ったり、存在感を示した」と話した。

他にも負傷離脱中のアーセナルDF冨安健洋やハダースフィールドDF中山雄太にも会ったという。同監督は「(中山には)現状の話を聞かせてもらった。すでにボールワークしたりしている。シーズンがもう少しで終わってしまうので、急速で上げるのではなく、来シーズンに向けてやっている。これから復帰した時にパワーアップした自分が見せられるような姿勢はすごく感じた。冨安はまだリハビリ中でアーセナルのメディカルチームが最大のサポートをしてくれている。まだプレーするまで時間がかかると思うけど、時間を無駄にすることなくピッチに立てる日に向かっていくと思う」と話した。

日本代表は6月に親善試合で15日にエルサルバドル戦(豊田)、同20日にペルー戦(吹田)を予定している。3月の試合では中央に人数をかけて主導権を握ることを試した。森保監督は「よりシンプルにゴールを目指していくところと、人数をかけてじっくり攻めるところのメリハリが必要だ。3月の2試合は、やろうとするビルドアップの構築があってそのチャレンジポイントにより意識がいっていた。今後は攻めの優先順位を整理していかないといけない」と話した。

森保監督は、30周年を迎えたJリーグにも言及した。「自分がサッカーを始めた時はサッカーでご飯が食べられるとは思わなかった。これを次につなげないといけない」と話した。

現在、ポルトガルでプレー中のかつての戦友カズにも話題が及び「ヨーロッパに来たので、カズさんにも会いたかったのですが、何度も会えるように日程調整しましたが今回は会えないことになりました。でもニュースでも見ているし、カズさん頑張ってるなと、応援する気持ちは強いです」と締めくくった。