「とにかく頼もしい三笘」がチームを引っ張る-。サッカー日本代表MF三笘薫(26=ブライトン)が、新たな背番号「7」を背負い、今日15日のエルサルバドル戦(豊田ス)に臨む。12日の合宿初日からウオーミングアップのジョギングで先頭を走るなど、随所にけん引役としての自覚をみせる新7番。ピッチでもその役を担い、チームをW杯後初勝利に導く。

   ◇   ◇   ◇

サッカーの母国で大きな注目を集めた三笘が“安心感”を手土産に、代表の舞台に戻ってきた。エルサルバドル戦は、4-1-4-1の布陣で安定の左サイドで先発予定。「高い位置でボールを受けられれば、チャンスを作ることができる。それが自分の役割」とやる気をみなぎらせた。

今季は、ブライトンの枢軸としてプレミアリーグで33試合に出場。日本人最多の7得点5アシストをマークした。得意のドリブルだけでなく動き出し、守備に磨きをかけ、大ブレーク。同じ英国でのブレーク? といえば、持ちネタ「安心してください、はいてますよ」をオーディション番組で英語版に“進化”させて爆笑を誘ったとにかく明るい安村。三笘も「Don’t worry,I’m wearing」ばりの“安心感”をチームにもたらす。

「安心して下さい。左サイドにいますよ」 エルサルバドル戦では素早く縦に突破するオフェンスを軸に取り組む。三笘の安心感抜群のサイド攻撃があるからこそ、新オプションに取り組めるともいえ、「1人1人の特徴をうまく出せれば」とうなずいた。

「安心して下さい。背番号7ですよ」 日本代表では中田英寿や遠藤保仁、柴崎岳ら中盤の選手が背負ってきたが、三笘色に染め上げる。「前回9番で(最初は)違和感がありましたけど、どんどんなじんできた。それと一緒で、7番もなじんでくると思う」。幼い頃、ドリブルをまねしたポルトガル代表FWロナウドの番号として知られる「7」。日本の新「7番」もスタンドを一切不安にさせないプレーを披露する。

3月のコロンビア戦では、前半3分にヘディングで先制ゴールを決めた。今回狙うのも、チームを勢いづけるゴール。「結果を出し続けるしかない。存在感を出し続けることでチームの勝利に貢献することが大事」。そう宣言した鋭い目は、「安心して下さい。決めますよ!」と予告していた。【佐藤成】

 

◆とにかく明るい安村 8年前に「安心して下さい。はいていますよ!」のフレーズで一世を風靡(ふうび)したネタを「Don’t worry,I’m wearing」と世界で通用する形に改良。英オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に挑んで大ウケし、日本人初の決勝進出という快挙を成し遂げた。