来年のパリオリンピック(五輪)出場を目指す女子日本代表、なでしこジャパン(FIFAランキング8位)が最終戦でベトナム(同34位)を2-0で下し3連勝、C組1位で来年2月のアジア最終予選進出を決めた。

なでしこは10月26日の第1戦でインドに7-0で大勝し好発進。続く29日の第2戦ではウズベキスタンに2-0で勝って、最終戦を迎えていた。

3連勝の勝ち点9で、文句なしの1位突破を決めた。

3日前のウズベキスタン戦では、最終予選を見すえ、2点目の後はシュートも打たず、ボール回しに終始。最終予選での難敵オーストラリアとの対戦を回避するべく、事前に共有した戦略を冷静に実行するなど、したたかに勝ち上がった。

この日は、勝つか引き分ければ1位での突破が決まる分かりやすい展開だった。大黒柱のDF熊谷や、MF長谷川、FW宮沢らを先発起用。粘る相手を攻めあぐね、先制は前半40分のDF清水梨紗のゴールと、先制まで少し時間はかかったが、後半8分に追加点。ゴール前のこぼれ球を、後半から途中出場のDF守屋都弥(みやび、INAC神戸)が右足で蹴り込んで、リードを広げた。

慌てず、落ち着いて戦い、しっかりと勝ちきった。

3日前はウズベキスタン相手に“攻めなかった”。その分、熊谷はベトナム戦に向け、「ゴールに飢えている、攻撃に飢えている選手ばかりなので、その思いを爆発させる場になっていくと思います」と話していた。