パリオリンピック(五輪)出場を目指すU-23(23歳以下)日本代表が、既にパリ五輪出場を決めている同ウクライナ代表を2-0で下し、4月のパリ五輪出場権がかかるU-23アジアカップ(アジア杯)カタール大会へはずみをつけた。

日本サッカー協会(JFA)の会長に就任した宮本恒靖氏(47)が同試合を視察し、試合後にメディアの取材に応じた。会長としての対応に「あまり実感はないです。これから出てくるんだろうなと思います」とし、試合結果に「予選前に勝てたのは良かった。どんな内容であれ、勝つことが自分たちに対する説得力を持つ要素になる」と感想を述べた。

A代表では26日に平壌で予定されていたワールドカップ(W杯)アジア2次予選・北朝鮮が中止になった。宮本新会長は「大事な試合の機会がなくなったのは、選手にとってもチームにとっても残念。でも、プラスに捉えて、次への準備をやっていくしかない」と話した。

中止の決定により、日本の勝ち点の行方は国際サッカー連盟(FIFA)の裁定に委ねられる。日本に勝ち点3が加算されれば、2次予選の突破が決まり、6月の2次予選(2試合)の意味合いも変わってくる。それだけに「AFC(アジアサッカー連盟)を通してFIFAに伝えるべきこともあると思う。もちろん、早ければ早い方がいいと思っている」と、AFCを通じFIFAとコミュニケーションを取る意向を明かした。