その月に最も輝いたＪリーガーを選出する「コカ・コーラＪリーグ月間ＭＶＰ」９月度受賞選手選考会がこのほど、都内で行われた。選考会には、日本プロサッカーリーグ（Ｊリーグ）の上野山信行テクニカルダイレクターとサッカー専門５誌の編集長が出席。白熱した議論の末、Ｊ１は東京ＭＦ長谷川アーリアジャスール（２４）が、Ｊ２は神戸ＭＦ小川慶治朗（２１）がそれぞれ初選出された。

ハットのルーカスか　カカみたいなアーリアか　Ｃ大阪山下の「止める能力」か

　――まずはＪ１から選出します。各誌ポジションごとのＭＶＰ候補（別表）の中から、それぞれイチオシ選手はいますか

　寺嶋　Ｃ大阪の山下を推したいです。横浜戦、磐田戦と相手ＦＷマルキーニョスや前田を抑えた１対１の強さ、最後で止める能力は印象的でした。２ゴールも挙げてます。

　菊地　私は（佐藤）寿人を。鳥栖戦のゴールがすごすぎて。いいシーンを推していこうと。

　北條　中村俊輔の清水戦でのゴールは良かった。毎月候補には挙がりますが…。大迫も毎月挙がるが、アシストも含めて彼はステージが上がった印象です。山下も新鮮な選手、かなり１対１に強いし、そういうストッパーもなかなか少ないので。

　青山　個人的にはパフォーマンスは山下かなと。ただ、やはりＭＶＰなので、その月の結果も伴った選手を推したいのでルーカスです。東京は９月３連勝、ハットトリックもありました。

　谷沢　勝っているチームを重視するのであれば、東京か２勝１分けで無失点の仙台ですね。林はそれが理由です。個人的なイチオシは大前。順位は下の方だけど、彼が入って清水の攻撃がかなり変わったなと。決勝点も２試合で挙げて印象に残りました。

　上野山　やはり成績を重視すべきでしょうか。シュートやアシストはわかりやすいけれど、個人的にはＤＦにあげたいなあ。

　青山　山下はＤＦを頑張りながら、ゴールを取ってるというのもありますね。

　菊地　上位陣は（中位、下位チームに）引っ張られた月でしたね。

　北條　東京はアーリアをトップ下にしてから良くなりましたよね。

　菊地　アーリアは名古屋戦でカカ（ＡＣミラン）みたいなプレー（ゴール）もしましたね。

　寺嶋　東京の３連勝を評価するなら長谷川はいいと思いますね。大宮戦でもアシストもありました。

　谷沢　うちの担当もアーリア推しです。

　北條　ルーカスもやはり良いな（笑い）。

　上野山　やはり３連勝がファクターになりますね。それでは、ルーカスか、アーリアか山下で決選投票にしますか。

　――投票の結果、Ｊ１は長谷川選手が月間ＭＶＰ受賞です（拍手）

>>９月度月間ＭＶＰ選考会リプレー - Ｊ２
>>Ｊリーグ終盤戦の見どころ

◆選考委員会メンバー（五十音順）◆
日本プロサッカーリーグ　上野山信行テクニカルダイレクター
Ｊリーグサッカーキング　青山知雄編集長
ストライカーＤＸ　菊地芳樹編集長
週刊サッカーダイジェスト　谷沢直也編集長
エル・ゴラッソ　寺嶋朋也編集長
週刊サッカーマガジン　北條聡編集長