ACミランの日本代表FW本田圭佑(28)がアウェーでのキエボ戦に途中出場した。

 前線でプレーし、惜しいシュートを放ったが、得点なし。チームも引き分けた。

 試合後には取材に応じ、チームの状況については、次のように持論を述べた。

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 --後半入った時に、ダイレクトでのパス回しやワンツーを仕掛けていこうとしていたのか

 「もちろん。というか移籍して1年、ずっと意識している。それがミランに足りないところだというのは明らかなんで。ただ見てもらったら分かるように、(昨年)1月に自分が移籍して来て、やはり自分1人ではチームを変えることはできない。

 それは、カカやバロテリがいた時もそうだった。結局(サッカーは)11人でやるスポーツなんで。僕の言う本質というのは、11人の総合力をいかに高めるかという考え方。

 そのクオリティー、というかビジョンがお互い違い過ぎるというのが今のミランの課題であり、もしかしたら、ビジョンを同じように保つためにイタリア人をより多くピッチに送りこんでいるのかもしれない。

 でも、それでも結局ダメなわけなんで。なかなか難しい。やはり変えないといけないと思う。

 (インザギ)監督ともちょこちょこ話してしているけれど。監督も、もっとやりたいようにやればいいのではないかと思う。

 少なくともイタリアのチームで一番政治的な(=オーナーの意向がチームに影響する可能性が高いという意? )クラブでしょ。それが良くも悪くも、だと思うし、監督のプレッシャーというのは計り知れないし難しいんでしょうけれど」