J2岐阜に辛勝した名古屋は西野朗監督(59)が内容の薄い試合を嘆いた。

 前半から動きが鈍く、ゴール前まで攻め切れず、先に2点を許した。後半はキャンプでも練習していない4-3-3の布陣をスクランブルで試すなどシステムでも迷走。「勝敗を追求した点では評価できるが、ディフェンスの切り替えで負担を強いられ、得点もセットプレーでしか取れなかった」。DF牟田、新加入のノバコビッチのゴールで同点に追いつき、途中出場したFW松田が勝ち越しゴールを決めたものの、攻守ともいいところなし。「(開幕)2週間前のプレシーズンマッチで、内容的にもいい形でトライできればと思っていたが…」。3月7日のJリーグ開幕前にサポーターに公開された最後の試合で、課題を多く残した。