札幌稲本が10日ぶり全体練習復帰

　右ふくらはぎの張りで離脱していたＪ２札幌のＭＦ稲本潤一（３５）が１９日、熊本大津町運動公園球技場で行われた練習で、全体メニューに復帰した。沖縄合宿中の９日川崎Ｆ戦以来１０日ぶり。疲労の影響で一時離脱となったが、ここから状態を上げ、３月８日の開幕栃木戦に照準を定める。

　ボールを蹴る喜びが、あふれていた。稲本は１１対１１の戦術練習で３バック中央に入り、約１時間半のメニューを消化。「（別メニュー調整に多い）体幹トレはもう、おなかいっぱい。やっぱりみんなとやる方が楽しい」と振り返った。

　体をリフレッシュさせ、万全の状態でリスタートする。９日川崎Ｆ戦では１本目４５分に３バック中央でプレーも、試合後、疲労から右ふくらはぎの張りを訴えた。３５歳という年齢もあり、バルバリッチ監督、メディカルスタッフと話し合い、大事を取った。沖縄合宿終盤は別メニューで体幹を鍛え直し、予定通り熊本合宿２日目の合流にこぎつけた。

　今日２０日は町田との練習試合。「できるならやりたい」が、当日朝の体調と、プレスカンファレンスから戻る監督の意向を踏まえての決定となる。開幕まで、時間はたっぷりある。「１週間抜けたけど（状態は）日に日に良くなっている」。小休止を終えたベテランは、徐々にベストの状態へと近づける。【永野高輔】

　［2015年2月20日10時36分　紙面から］