ナビスコ杯はどうなる!? 歴史と伝統あるJリーグの「ヤマザキナビスコ杯」を特別協賛するヤマザキナビスコ株式会社(本社・東京都)が12日、ライセンス契約の満了により9月1日から社名を「ヤマザキビスケット株式会社」に変更すると発表した。今年で24回目を迎える同杯は「ナビスコ杯」のままで開催されるが、来年以降は大会名変更の可能性も。おいしい商品がたくさんあるだけに、果たしてどうなる?

 来年以降、歴史と伝統ある「ヤマザキナビスコ杯」はどうなるのか。発表によると「ナビスコ」ブランドのライセンス契約満了により、日本のサッカーを支え続けてきたヤマザキナビスコ社は9月1日からヤマザキビスケット社となる。同社のサッカーにかける情熱と貢献は社名が変わっても不変のようで、日刊スポーツの取材に、親会社の山崎製パン株式会社は「今年はヤマザキナビスコ杯のままです。契約更新年度ですので、来年以降についてはこれからJリーグさんとの話し合いです」。まずは、ひと安心だ。

 ただ来年以降、大会名は「ナビスコ杯」と言えなくなりそうだ。情報を精査すると、主力商品の「チップスター」「エアリアル」「エントリー」「ピコラ」などは同社に“残留”。一方で円熟の「リッツ」「オレオ」「プレミアム」などはライセンス契約を結んでいた米国ナビスコ社(当時)の流れをくむモンデリーズ・ジャパン株式会社に“移籍”することになった。

 「同一企業の協賛で最も長く開催されたプロサッカーリーグの大会」としてギネス記録を更新中の世界的大会。無事に協賛契約が更新となった場合「ビスケット杯」も悪くはないが、もっと個性的な名称なら、なおいい。国民的お菓子といってもいい、あの赤い筒型の長身選手!? 「チップスター」なら知名度も味も保証付き。「チップスター杯」推しの声が出ることも、今後あるのかもしれない。

 ◆ナビスコ杯 Jのリーグ杯で、リーグ戦、天皇杯と並ぶ国内3大タイトルの1つ。第1回は92年で、95年だけ開催されず今年で24回目。現在は1次リーグから決勝トーナメントに進む方式で行われている。優勝賞金1億円、準優勝5000万円、3位2000万円。鹿島が最多6度の優勝。