京阪ダービーでC大阪が、劇的に引き分けに持ち込んだ。

 1点ビハインドのまま、7分間の長い後半ロスタイムに突入。今季初出場のDF酒本憲幸(31)が上げたドンピシャのクロスを、FW杉本健勇(23)が頭で決めた。

 後半18分から4分間で3連続失点。一時は3点差をつけられながら、DF山下が1点を返し、それから杉本が2発。敗戦なら2年ぶり3連敗となる危機から生き返った。

 大熊清監督(52)は「サッカーの怖さと、俺たちの頑張りが混在した試合だった」と安心した様子だった。

 杉本は「僕がマークを外して失点してしまった。なんとか追いつかないといけないと思った。シャケさん(酒本)は、練習の時からあの形で絶対に(パスを)出してくれる。(1点目は)前が空いたので、思い切り打ちました」と話した。

 途中出場ながら2アシストの大活躍だった酒本も「自分の思い通りのプレーができて、思ったところにボールがいったのは、久々に気持ちが良かった」とうれしそうだった。