川崎フロンターレが16日、神奈川・川崎市内で19日の鹿島アントラーズ戦に向け調整を行った。

 昨季はチャンピオンシップ準決勝、天皇杯の決勝で鹿島に敗れ、初タイトルを阻まれただけに、DF谷口彰悟(25)は「天皇杯ではセットプレーでガンガン合わせられた。1人1人の(球際での)バトルの部分で差があった」と振り返り「相手は強いのは間違いない。楽しみ。チャレンジャーの気持ちでぶつかっていきたい」と負けん気をあらわにした。

 今季から就任した鬼木達監督は、各選手に球際で負けない守備の意識を徹底させてきた。リーグと並行してアジアチャンピオンズ・リーグ(ACL)も戦い、けが人も続出。4月は勝ちきれない苦しい時期を経験したが、負ければACL敗退という状況下で臨んだ4月25日の韓国での水原戦で1ー0で勝利し、勝負強さが結果に結びつき始めた。14日の前節ジュビロ磐田戦も押し込まれる時間を耐えて公式戦3戦連続無失点。

 谷口は磐田戦で猛攻を受けた終盤にも「磐田戦は、見てる人たちはヒヤヒヤしたかもしれないけど、守備は余裕を持ってプレーできていた。危ないシーンもありましたが、最後で体を張ることはできていた」と振り返る。「後ろとしても我慢できたし、その自信はついてきている。フロンターレらしくはないですけど、そういう戦い方もうちらしくはないですけど、そういう戦い方は必要」と手ごたえを口にする。試合巧者の王者を相手に「1点を守りきるメンタルは負けたくない」とリベンジを誓っていた。