セレッソ大阪のFW杉本健勇(24)が、12年ぶりの首位どりへゴールの意識を高めた。今日17日の清水エスパルス戦(ヤンマー)に向けてチームは16日、大阪・舞洲で練習を行った。首位柏を勝ち点2差で追う状況で勝てば、最終節に悲劇的なV逸となった05年以来12年ぶりに首位に立つ可能性がある。ここまで6得点のエースFW杉本は「(得点の)意識をより高めていきたい。ストライカーらしく、貪欲にいきたい」と気合を入れた。

 チームはリーグ戦4連勝中。同じく6得点の山村は2戦連発だが、杉本はその2試合、ゴールの輪に加われていない。「最近、点が取れていない。そういうところで貢献していきたい」と自覚を示す。杉本がゴールを奪えば、先の展望も開ける。尹晶煥監督は「7月は大変なスケジュール。ここをうまく乗り越えれば、具体的な目標をたてられる」と当初のJ1残留から、より高い目標への切り替えを明かす。W杯予選ブレークから、勝負の再開。まず清水をたたいて、悲願の初優勝へのプランを描く。【実藤健一】

 ◆C大阪のJ1首位 00年5月20日、横浜に勝ちJ1昇格6年目で初めて首位に立つ。同27日の川崎F戦に勝てば、第1S優勝だったが、Vゴール負けで悲願を逃す。05年11月26日は、横浜にロスタイムに追いつかれて引き分けも、G大阪が敗れて首位に浮上。しかし12月3日の最終節、C大阪は試合終了間際に東京に同点ゴールを許し、G大阪に逆転で優勝を奪われた。