浦和レッズがペトロビッチ監督の進退をかけた一戦で勝利を手に入れた。ホームでアルビレックス新潟を2-1で下した。前半に先制を許す苦しい展開も、後半にMF阿部、FWラファエル・シルバのゴールで逆転した。5日の川崎フロンターレ戦に敗れ、ミハイロ・ペトロビッチ監督(59)が負ければ辞任すると宣言した直後の一戦。最悪の事態は逃れたものの、守備陣の不安は払拭(ふっしょく)できなかった。

 ◆川崎F戦(5日、等々力)のVTR 浦和は前日練習から急きょ試した4バックで臨むも、崩されて前半だけで2失点。後半に通常の3バックに戻して槙野のヘッドで1点を返すも、その後DF遠藤が一発退場でPKを与えるなど4点を奪われて大敗を喫した。これで敗戦数、失点数ともに年間勝ち点1位だった昨季を早くも上回った。試合後はペトロビッチ監督が2度、サポーターに対し説明に追われる事態に。「次の新潟戦から連勝をスタートさせられなければ私が最初にチームを離れる」と、自らの進退をかける発言も出た。