浦和レッズMF阿部勇樹(35)がドルトムント戦(15日、埼玉)での“師弟対決”を喜んだ。14日、試合会場で行われた明治安田生命Jリーグワールドチャレンジの前日会見にペトロビッチ監督らと参加。ドルトムントのピーター・ボス監督(53)とは、高校3年生だった99年の市原(現J2千葉)時代に、ともにプレーした。「いろいろ教えてもらった。どんな時も全力でやる姿は、今の自分にすごく影響を与えてくれた。ボス監督率いるチームと対戦できることが楽しみ」と、再会に笑顔を見せた。

 当時、2種登録で全試合出場した第2ステージの11試合で同時にピッチに立った。食事に連れていってもらうなどピッチ内外でプロの心得を学んだ。ボス監督は「若くても大人な部分もあった。日本代表やビッグクラブに入ったことはうれしい」。獲得したい選手に名前を挙げられるも「残念ながら、もう若くない」と冗談も言われた。

 チケットは完売し、6万人以上が駆けつける中、お祭りモードはない。阿部は「楽しむだけでなく、ミシャ(ペトロビッチ)監督になって取り組んでいる意外性、コンビネーション。テレビで見る方にまで伝わる面白いサッカーができたらいい」と内容にもこだわった。【鎌田直秀】