J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、50)が16日、横浜市内で行われた神奈川大との練習試合(45分×2本)に先発出場し、4月15日のJ2FC町田ゼルビア戦で左膝を負傷して以来、約3カ月ぶりの実戦復帰を果たした。

 15日のリーグFC岐阜戦(ニッパツ)で復帰後初めてベンチ入りしたが出番はなし。この日は後半15分まで60分間プレーし「試合は久しぶり、いいね」と、猛暑の中で心地よい汗をかいた。

 だが、内容には「全然、連係もないし」と不満顔だった。前半15分にはドリブルで相手守備陣をかわし、左サイドへパスで展開。同29分にFW大久保哲哉(37)のパスに右サイドを約30メートル全力疾走してゴール前にクロス。MF寺田紳一(32)のヘッドがGKに阻まれ、アシストとはならなかった。

 ゴール前ではパスを受けることができず、シュートも0本に終わった。次節22日のV・ファーレン長崎戦(ニッパツ)に向けて「60分間やれたことはいいこと。長崎に勝って上にへばりついていきたい。(J1昇格も)まだ本当にわからない。1試合に一喜一憂しないで頑張っていきたい」。この日も一緒にピッチに立った11年JリーグMVPの新加入レアンドロ・ドミンゲス(33)との“MVP共演”にも期待は高まる。

 練習試合は横浜FCが0-3で敗れた。