J2得点ランク2位の14得点と今季好調の、徳島ヴォルティスFW渡大生(24)だったが、首位湘南ベルマーレとの直接対決で決めきれず、4戦連続で不発に終わった。

 試合後「自分の力不足を、すごい感じましたし、こんなところで点が取れないようじゃダメ」と猛省した。

 1点を追う後半5分、右足で思い切りよくシュートを放ったが、ボールは右ポストを直撃した。1日の愛媛FCとのホーム戦で2得点を決めて以降、ゴールから遠ざかっており「後半戦に入って、1点も取っていない。入っていない日が続いた時は、ポストに当たることがある。逆に入っている時だと、ああいうのも入る。力でねじ込めないと。こういう試合の時ほど、FWの得点力が求められる」と反省ばかりが口を突いて出た。

 リカルド・ロドリゲス監督(43)が会見で「自陣も敵陣も、両方のペナルティーエリアの差。シュートを打てなかったり、枠を外した。決定力が足りなかった」と語ったと伝え聞くと「間違いないですね」と素直に認めた。「小さなミスがものすごく多くて、積み重なると流れも変わる。1発の流れを決めきる、全体の強さは向こうの方があった」と謙虚に湘南の強さをたたえた。

 今日の敗戦で首位湘南との勝ち点差は7となった。「何とかチームを助けられるような動きをして、得点を取りたい。今年は内容もいい、面白いと思っているし、自分たちも充実感がある。(J1昇格に向けて)頑張ります」と力を込めた。【村上幸将】