セレッソ大阪がアウェーで浦和レッズと引き分けて、2戦2分けとし、アウェーゴール数で上回ってベスト4へ進んだ。前身のナビスコ杯を含めて同大会で準決勝に進むのは初めて。

 セットプレーでアウェーゴールを奪った。前半10分、DF丸橋祐介の左CKにニアサイドにいたFW山村和也が競り合い、遠いサイドへとボールが流れたところにDFマテイ・ヨニッチが詰めてダイビングヘッド。ゴールにたたき込んで先制に成功した。山村は8月9日の清水戦で左膝を負傷し全治5週間の診断が出ていたが、予定より早くコンディションを戻して復帰。早速ゴールに絡むプレーを見せた。

 さらに44分、この日が27歳の誕生日だった丸橋が鮮やかなFK弾を決めた。正面約20メートルの好位置から、ゴール右上へ。浦和GK西川がほとんど動けない完璧な1発で、貴重な追加点を奪った。序盤から攻め込まれるシーンも複数回あったが、GK丹野研太が浦和FW興梠のシュートを好セーブするなどしてしぶとく守った。

 後半は2本のヘッドで追いつかれてなおも攻められる時間が続いたが、GK丹野研太が好セーブを連発。意地の守りで勝ち越しを許さなかった。尹晶煥監督は試合後「勝利できず残念。申し訳なく思う。選手たちは粘り強く耐えて守った。4進出に関しては満足している。後半は相手のホームの雰囲気に圧倒された。集中力が乱れるような姿も見えたが、最後まで負けない試合をした」と話した。